「4しょく会=ししょくかい」から 6月11日、春のイベントのお知らせ
アイフレンズ 電話 06-6462-1594
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毎度ありがとうございます。
今回は、「4しょく会=ししょくかい」から
6月11日、春のイベントのお知らせです。
表題の件につきまして関西を中心に活動されている
「4しょく会=ししょくかい」の長尾隆一郎さんより、
配信依頼を受けましたので以下にお知らせします。
「視覚障害者文化を育てる会(4しょく会=ししょくかい)」からのお知らせです。
このメールは転送歓迎です。
複数のMLへ送信しています。重複受信された方、ご容赦ください。
来る6月11日(土)に春のイベントを開催致します。
今回は盲学校教育の過去・現在・未来を、若手視覚障害当事者の生き方を学び、今後の視覚障害者の生き方、働き方、コミュニティのあり方などについて皆さんと語り合います。
会場は大阪空港からモノレールでひと駅、大阪梅田から電車で15分という所にあり、遠方の方にも参加しやすい会場かと思われます。
参加希望される方、お問い合わせをされる方は下記の案内文をお読みになり、案内文中の電話またはメールアドレスへお願いします。
多くの方のご参加をお待ちしております。
では、失礼致します。
(以下、案内文です)
「4しょく会」春のイベント案内
どっぷり+あっさり=どっさり
~学び方・働き方・生き方: 視覚障害者「らしさ」の大研究~
現在、視覚障害者コミュニティには「どっぷり盲人」と「あっさり盲人」の2グループがあります。「どっぷり盲人」とは、比較的早い時期に失明した人、あるいは盲学校卒業生。点字に対する愛着が強く、視覚障害者のオリジナリティにこだわっているタイプです。「4しょく会」の運営スタッフの多くは「どっぷり盲人」に分類されます。一方「あっさり盲人」とは、いわゆる中途失明者です。盲学校とはあまり縁がなく、仕事・生活においてはパソコンによる墨字処理を中心とし、点字には頼りません。厳しい就労環境の下、「あっさり盲人」は「見常者と同じことができる」能力を獲得するために努力しています。
少し前の中途失明者は、中高年であっても否応なく点字を学習していました。墨字が読めない失明者は、点字の習得によって「視覚障害者として生きる」自信と覚悟を得ていたのです。職業自立をめざして、中途失明者が盲学校に入学するケースも珍しくありませんでした。ところが、最近は点字を覚えなくても、パソコンで情報収集・発信ができます。また、盲学校以外の施設でもリハビリ、生活訓練が受けられるようになりました。
21世紀の今日、インクルーシブ教育の理念が普及し、地域の学校に通う視覚障害児が増えています。まだまだ不十分とはいえ、按摩・鍼・灸以外の職業的選択の幅も広がりました。「どっぷり盲人」は少数派となり、「あっさり盲人」の割合が増加しているのが近年の傾向です。視覚障害者コミュニティが「どっぷり」と「あっさり」に二分されるのは、多様性という意味で歓迎すべきでしょう。個々人の多様性が尊重される社会にあっては、目が見えない・見えにくいという共通点のみに立脚し、視覚障害者コミュニティの団結を追求する発想そのものが時代錯誤なのかもしれません。
しかし、障害者差別解消法の施行がきっかけとなり、当事者の発言に注目が集まる中で、視覚障害者全体の利益、集団としての独自性を模索する学び方・働き方・生き方は重要なのではないでしょうか。視覚障害者の数は見常者に比べると圧倒的に少ないので、各人がそれぞれの居場所で主体性を発揮し、「合理的配慮」のあり方を提言していかなければなりません。「どっぷり」と「あっさり」の相互理解・協力により、視覚障害者の存在感を「どっさり」社会にアピールすることができるはずです。
今回のイベントでは、明治初期から100年以上、「どっぷり盲人」の文化的・精神的拠点となってきた盲学校に着目します。「盲学校の過去・現在・未来」というテーマで講演していただくのは、京都府立盲学校のベテラン教員で、日本盲教育史研究の第一人者でもある岸博実さんです。視覚障害者が自立し、見常者と共生するために、盲学校はどんな研究・実践を試みてきたのか。児童・生徒数が減少し、存続が危ぶまれる盲学校が多数となる現状を踏まえて、今後の視覚障害教育はどうあるべきなのか。岸先生に大いに語っていただきましょう。
この講演を受けて、イベント後半では2名の若手に意見発表をお願いします。「どっぷりとあっさりの狭間を生きる」二人のパネリストは、自身の視覚障害とどのように向き合いながら、日々の暮らしを送り、仕事に取り組んでいるのでしょうか。大阪府立大阪南視覚支援学校の教員(保健体育科担当)の角田華子さんには、失明前後の実体験、教育現場における視覚障害教師の役割などについてお話していただきます。意見発表の二人目は、大阪府職員の井端誠さん。公務員(一般職)の立場で試行錯誤を続ける井端さんには、視覚障害者「らしさ」をどうやって周囲に認めてもらうのか、その苦労と工夫について、本音で報告していただきます。
意見発表の後は、参加者のみなさんを交えてのフリーディスカッションです。ニーズが多様化する昨今の視覚障害者は、どこにアイデンティティの拠り所を求めればいいのか。「どっぷり」と「あっさり」の連帯を可能とするには、何が必要なのか……。「どっさり」とした厚みを持つ視覚障害者文化を創造するためには、「どっぷり」と「あっさり」の違いを乗り越える“盲人力”(視覚障害者「らしさ」を肯定できる集団の底力)が不可欠です。見常者中心の社会に異議申し立てをし、「差別解消」を訴える前に、まずは僕たち自らが仲間に対する「合理的配慮」をしっかり身につけることが先決でしょう。「ここにある どっさり学び 生きる道」
日時 2016年6月11日(土)13:00~16:45
会場 豊中市立蛍池公民館5階「第1集会場」
住所 560-0033 豊中市蛍池中町3丁目2-1
電話 06-6843-5561
主催 「視覚障害者文化を育てる会」(4しょく会)
参加費 会員および学生300円、非会員500円
「日程」
13:00 阪急「蛍池駅」の改札口を出た所に集合(適宜会場に移動)
13:00~13:30 会場にて受け付け
13:30~13:40 開会の挨拶(総合司会・三上洋)
13:40~14:40 講演「盲学校の過去・現在・未来」(岸博実)
14:40~15:00 休憩
15:00~16:00 意見発表「どっぷりとあっさりの狭間を生きる」(角田華子、井端誠)
16:00~16:35 フリーディスカッション「視覚障害者『らしさ』の大研究」
16:35~16:45 閉会の挨拶(副会長・広瀬浩二郎)
※イベント終了後、会場近くにて懇親会を行いますので、希望者はご参加ください(会費4,000円程度)。
※イベント参加申し込みは、6月3日(金)までに電話かメールで以下にお願いします。
電話 080-2527-9383(佐木理人、平日の21:00~23:00、または日曜の10:00~23:00)
メール hirose@idc.minpaku.ac.jp(広瀬浩二郎)
※参加申し込みに際して、「かならず」以下の4点についてお知らせください。
1. お名前・ふりがな(フルネームで)
2. 電話番号およびメールアドレス(イベント関係の必要事項の連絡に利用いたします)
3. 配布資料は点字・墨字のいずれを希望するか
4. 懇親会の出欠(当日の変更については、キャンセル料をいただく場合があります)
ご案内は以上です。
<以下署名>
株式会社アイフレンズ
Email: info@eyefriends.jp
〒554-0012 大阪市此花区西九条1-33-13
TEL(06)6462-1594 FAX(06)6460-1919
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